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孤伏澤つたゐの書籍を販売しています。

プロフィール

三重の漁村に生まれる。 幻想小説・ファンタジー小説などを書きながら、地方の生きづらさ・それでもこの土地で生きてゆく物語も書く。
『迎え火』で2018年・第二回Kino-Kuni文学賞大賞受賞。
代表作は『幻想生物保護官日記』『はるけき海境の同胞よ、蒼穹に物語せよ』『浜辺の村でだれかと暮らせば』。
日々詩編集室から2023年9月『ゆけ、この広い広い大通りを』、2025年3月『翼ある日々へ』刊行。 澁澤龍彦が好き。

実績等

受賞歴
2018年 『迎え火』第二回Kino-Kuni文学賞大賞受賞
2020年 『首輪とロマンス』pixiv 百合文芸小説コンテスト 佳作

刊行物その他
2013~2014年 BL短歌合同誌『共有結晶』
2023年 『ゆけ、この広い広い大通りを』日々詩編集室/はじめてのBL展(角川武蔵野ミュージアム)BL短歌展示
2024年 家父長制アンソロジー『父親の死体を棄てにいく』おざぶとん
2025年 『翼ある日々へ』日々詩編集室

ライティングの依頼について

小説・エッセイ等のライティングの依頼を受け付けております。
得意ジャンルは、幻想文学・ファンタジー・フェミニズム・三重県伊勢志摩地方の物語。自然・環境に関するもの。主に野鳥・海洋生物をメインとしています。
基本的に無償の依頼は受け付けておりませんが、出版物の規模・テーマによっては受付可能です。(1文字1円~)
こちらからご連絡ください。(グーグルフォームにつながります)

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兎島にて

¥850 税込

なら 手数料無料の 翌月払いでOK

送料が別途¥185かかります。

「龍を食ったぜ」
兎が暮す島に突如現れた虎はそう言った。

旅の仲間たちと「赤道」を目指して旅立った虎、水族館、火山、……そうしてたどり着いた、「名もなき島」。

 さてそこは、おそらく今世にのこるどんな博物誌をひもといたとて、世界の涯とすら記されていない場所だった。
 小さな小さな島だ。宇宙の中心に眠っているという龍が、―龍、そう、筆者は通常ドラゴンと呼ばれる生物を書くときには「竜」と表記することを好むのだが、ここでは、尻尾の生えたカメのような文字ではなく「龍」という文字がふさわしい生物の話をしようとしている―幾重にも巻きついて螺旋をつくってもあまるような、小さな小さな島だ。
 その島に、ある日、虎が流れ着いた。虎なる生物が泳いで海を渡る習性があるとはとんと聞いたことがない。だからこの虎は泳いだのではなく、きっと流れ着いたのだ。世界の涯ですらないこの島に。

A6(文庫サイズ)/76ページ/本体リソグラフ印刷/カバーオンデマンドゴールド印刷

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¥850 税込

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